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日本初の快挙!『ババヤガの夜』ダガー賞受賞の衝撃
先日、王谷晶さんの『ババヤガの夜』が日本作品として初めて英国ダガー賞(インターナショナル・ダガー賞)を受賞!
「007」シリーズも受賞したミステリ界の最高峰の栄誉です。このすごさ、想像できますか? 今日は、この話題の小説の魅力に迫ります!
先行してブクログに感想をUPしています。まずはこちらをチェック!
唯一無二の物語:比較できない世界観
それは、他のどんな作品とも似ていないこと。チラ見でいいので、ちょっと上記のリンクからサンプルご覧になってください。英語翻訳の素晴らしさもさることながら、斬新なストーリーと独特な世界観が圧倒的。あなたはこんな物語、読んだことあるでしょうか?
ダガー賞って……?
ダガー賞は、英国推理作家協会の主催する賞で、いろんな部門がありますが、今回、王谷さんの『ババヤガの夜』は、英語以外の言語で書かれた作品に贈られる賞を受賞しました。
シスターフッドと逃避行:『テルマ&ルイーズ』との違い
つかの間の明るさと自由。熱い友情を描いて、女性に大きな支持を受けた『テルマ&ルイーズ』。
女であり、妻であり、社会的な弱さを抱えた者という立場からは、逃れきれない。テルマが夫に「もしもし」と言われて即、電話を切る場面が忘れられません。
ラストシーンもハッとさせられる幕切れでした。
でも、テルマとルイーズの明るさや「出たとこ勝負」恋愛が絡む展開とは違い、『ババヤガの夜』は、全編、緊迫感が途切れることはありません。
主人公・新道依子はどんな代償を払っても逃げ通す覚悟を持つファイターなのです。
ヤクザの世界と戦う女:他の作品との対比
『鬼龍院花子の生涯』は、土佐の侠客・鬼政の養女、松恵が、堅気の世界を目指す物語で、着実な自立への歩みはドラマチックです。
が、血刀を引っ提げ女を抱く男たちの戦いの中では、松恵は傍観者で、耐えるしかありません。
家田荘子さんの『極道の妻たち』も、妻たちは男のために戦っていて、自分で選んで抗争の世界に飛び込んだわけではないのです。
深さとかけがえのなさが、全て。
ノワールとしての魅力:アウトロー探偵との違い
ノワールノベルとして見るなら、「アウトロー探偵バーク」シリーズのバークと依子も、似ているようで違う点が多いです。
バークは前科27犯の裏社会の狼。暴力も辞さないハードな男ですが、心の奥底に、社会的正義と優しさを持ちつつ、一風変わった仲間と闇に立ち向かいます。
一方、依子はもっと孤独。自分の命を鷲掴みにして困難に挑む、依子のパワーが、読む者の心に火をつけます。
似ているところも違うところも、それぞれ魅力たっぷりの二人。
これほど読み比べるのが面白い主人公もなかなかいないでしょう。
Grok生成画像/文字 © Canva / よみはぴ用素材
ブログ記事をなぜすぐに書けなかった? 『ババヤガの夜』の迫力
この記事、実はなかなか書けなかったんです。なぜだと思います? 『ババヤガの夜』があまりにも独特で、言葉にするのが難しかったんです。
荒々しいのに繊細で。爽快なのに、ずっと切なくて。
読んで作品を味わってみるのが、何よりもいいと解っているから
どうお伝えしたらいいかなって、考えてしまって。
他の作品と比べても、その迫力と世界観は唯一無二。この物語の熱量に、あなたも真正面からぶつかってみてください!

© Canva / よみはぴ用無料素材
おわりに あなたは何を感じる?一緒に語ろう!
『ババヤガの夜』を読んで、あなたはどう感じるでしょう?
比較した『テルマ&ルイーズ』や『鬼龍院花子の生涯』等もぜひ手に取って、闘争本能や熱い血を呼び覚ましてみてください!
気軽に感想をコメントやXで教えてもらえれば嬉しいです。
また「よみはぴ」に遊びに来てくださいね。
ここまでお読みくださってありがとうございました。